WEBSITE HANDOVER CHECKLIST
Webサイト引き継ぎチェックリスト|担当者変更で確認すべき10項目
Webサイトの引継ぎで重要なのは「ログイン情報をもらうこと」だけではありません。契約名義、支払担当、更新期限、DNS、サーバー、CMSなど、止まると復旧に時間がかかる情報を先に整理しておく必要があります。
最初に確認する10項目
- ドメインの登録事業者・契約名義・更新期限
- DNS・ネームサーバーの管理先
- サーバー・ホスティングの契約先と契約名義
- CMS・管理画面の管理者権限
- ソースコード・リポジトリ・デプロイ方法
- SSL/TLS証明書の発行・更新方法
- アクセス解析・Search Console・タグ管理の権限
- 請求・支払担当と自動更新の有無
- 問い合わせ先・制作会社・保守担当の連絡先
- 秘密情報の保管場所と、引継ぎ後の権限整理
なぜWebサイトの引継ぎは漏れやすいのか
Webサイトは、1つの管理画面だけで完結していないことが多いからです。ドメインはA社、DNSはB社、サーバーはC社、更新作業は制作会社、請求は経理担当、と管理主体が分散します。画面上は正常に見えていても、更新期限や契約名義が分からなければ、担当者の退職や制作会社変更をきっかけに突然管理できなくなることがあります。
そのため、引継ぎでは「URLとパスワード」ではなく、誰が、どこで、何を、どの権限で管理しているかを確認するのが基本です。
1. ドメインの登録事業者・契約名義・更新期限
最優先はドメインです。ドメインを失うと、Webサイトだけでなくメールにも影響する場合があります。次を確認します。
- 登録事業者(レジストラ)
- 契約アカウントの所有者・名義
- 更新期限と自動更新の設定
- 更新料金の支払方法・支払担当
- 移管ロックや移管時の手続き担当
2. DNS・ネームサーバーの管理先
ドメインを持っていても、DNSを変更できなければサーバー移転やメール設定変更ができません。ネームサーバーがどこを向いているか、DNSレコードをどのサービスで編集するかを分けて記録します。
- ネームサーバー
- DNS管理サービス
- A / AAAA / CNAME / MX / TXT など主要レコードの用途
- 変更権限を持つアカウント
3. サーバー・ホスティングの契約先と契約名義
レンタルサーバー、クラウド、PaaSなど、現在の公開先を確認します。サーバー名だけでなく、契約主体と請求情報まで確認しておくと、契約更新や障害時の問い合わせがしやすくなります。
4. CMS・管理画面の管理者権限
WordPressなどのCMSでは、編集者権限だけを引き継いでもプラグイン・ユーザー・設定を変更できないことがあります。最低でも「誰が管理者権限を持っているか」「緊急時に管理者を追加できるか」を確認します。
パスワードそのものを一般的な台帳へ書くのではなく、パスワードマネージャーなど適切な保管先を使い、台帳には保管場所と管理責任者を記録する方法が安全です。
5. ソースコード・リポジトリ・デプロイ方法
静的サイトやWebアプリでは、公開中のファイルだけでは修正できないことがあります。GitHubなどのリポジトリ、ビルド手順、Cloudflare PagesやVercel等のデプロイ先、CI/CDの所有者を確認します。
- 正本となるリポジトリ
- 本番ブランチ
- デプロイ先と接続アカウント
- 環境変数・Secretの管理場所
- ロールバック方法
6. SSL/TLS証明書の発行・更新方法
多くのサービスでは証明書が自動更新されますが、「どのサービスが更新しているか」は把握しておきます。手動証明書の場合は、期限・発行元・更新手順・担当者を明記します。
7. アクセス解析・Search Console・タグ管理の権限
Google Analytics、Search Console、Google Tag Managerなどは、制作会社の個人アカウントだけに依存しないようにします。事業者側が所有権を維持できる構成になっているか、管理者権限を確認します。
8. 請求・支払担当と自動更新の有無
技術情報が揃っていても、カード期限切れや担当変更でサービスが停止することがあります。契約ごとに「金額」だけではなく、支払方法、請求先メール、支払担当、自動更新、次回更新日を確認します。
9. 問い合わせ先・制作会社・保守担当の連絡先
障害時に「誰に連絡すればよいか」を探し始めると復旧が遅れます。制作会社、サーバー会社、ドメイン会社、社内担当など、役割ごとの連絡先と契約番号・顧客番号の保管場所を整理します。
10. 秘密情報の保管場所と、引継ぎ後の権限整理
引継ぎが終わったら、旧担当者や旧制作会社の不要な権限を残さないことも重要です。管理者一覧を確認し、必要な権限だけを残します。APIキー、パスワード、移管コードなどの秘密情報は、通常の引継ぎ台帳へ平文保存せず、専用のSecret管理・パスワード管理サービスを使います。
引継ぎ台帳に残すときの書き方
| 項目 | 悪い例 | 引継ぎやすい記録 |
|---|---|---|
| ドメイン | 「○○さんが管理」 | 登録事業者、契約名義、支払担当、期限、確認日 |
| ログイン | ID・パスワードを台帳へ平文記載 | 管理者、権限、認証情報の安全な保管場所 |
| サーバー | 「XServer」だけ | 契約アカウント、契約名義、プラン、更新日、問い合わせ先 |
| DNS | 「ドメイン会社と同じはず」 | ネームサーバー、DNS管理先、最終確認日 |
引継ぎは「全部埋める」より、未確認を見える化する
最初から全項目を完全に埋める必要はありません。重要なのは、未確認なのに確認済みのように扱わないことです。「契約名義:未確認」「支払担当:要確認」のように状態を明示すると、次の担当者が確認すべき順番を判断できます。
特に、ドメイン期限・契約名義・管理者権限・支払担当は、問題が起きてから確認すると時間がかかりやすいため、平常時に優先して整理しておくと安全です。
顧客サイトの引継ぎ情報を、サイトごとに整理する
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